たまねこ、たまびとHP

2022/8/19 「たまねこ、たまびと」公式サイトオープン!

多摩川に棄てられた猫を救い、守り、見つめ続けている人がいる
写真家・小西修の活動を通して描く、人と猫を巡る“いのちのドキュメンタリ―”

東京都と神奈川県の間を流れる多摩川———
都市の中を流れるこの川には、昔から多くの猫が遺棄される。これら猫のほとんどは餓えや病気、台風で命を落としてしまう。写真家の小西修さんは1990年代から多摩川の猫たちをカメラに収めながら、日々救護活動を続けている。
多摩川に捨てられた猫の多くを世話しているのは、河原で暮らすホームレスの人たちや、近隣に住むボランティアの人々。小西さんは河原を巡りながら、こうした人々とも交流を持ち、支援や相談なども行っている。小西さんの妻・美智子さんは、一方で近隣の公園や多摩川に捨てられた猫たちの救護を30年以上毎日続けていて、野外で暮らせなくなった猫を自宅に引き取り世話もしている。

捨てられた猫たちは、人間によって虐待を受け、命を落とすことも。多摩川では撲殺や毒殺、飼い犬に襲わせて噛み殺させるなど、残虐な行為も繰り返されているが、猫を守るべく多くの人たちが日々活動を続けている。いのちを棄て、虐げる人間がいる一方で、いのちを大切に守る人々の存在。小西夫妻は人と生き物の関係といのちの尊さを静かに問いかける。

順不同、敬称略

ますむらひろし(漫画家)
途中で、涙があふれた。
猫の命って、なんだろう。人間って何なのだろう。
多摩川の草むらのなかに、命の尊さと、人間の気高さを見た。
ニコの生命力、ライチャへの献身、そして長寿猫ミータンの鳴き声。
あの声は私たちへの言葉だ。
何て言ってるんだろう?

白崎映美(歌手)
悲しみを生み出す人。それをすくい続ける人。
悲しみを生み出す人はどうして悲しみを生み出してしまうんだろう。
多摩川の河川敷で世界と闘ってる人たちが映ってる。
世界を苦しめる、人間の心の闇と向き合い続ける人たちが映ってる。

木村友祐(小説家)
足元の愛おしい陽だまり。それが猫だ。
なのに、生まれてもいいことが何もないまま命を終える猫がいる。
そんな不遇な猫たちを小西夫妻は見捨てない、裏切らない。
河川敷に生きる小さな猫の命が、人間が抱えた光と闇を照らしだす。

『たまねこ、たまびと』には、人間世界の縮図がある。

土屋トカチ(映画監督)
多摩川の河川敷に生きる猫と人。
捨てられ傷ついた命たちは、互いを浄化しあう。
小西修さん、小西美智子さんは各々自転車で訪れ、その営みを支え続ける。
カラカラまわる車輪の音は、輪廻のように響く。
社会の歪みを知るには、猫の目線が必要だ。 

我妻和樹(映画作家/みやぎシネマクラドル代表)
「ともに生きる」
カネも立場もある為政者の空疎な言葉よりも、多摩川の猫と関わる人びとが放つ言葉の何と強く、重いことか。
人間の抱える闇から目を背けず、自分のいる場所で、この世界の不条理に抗い続ける人たちがいる。同じ人間の責任として、言葉を届ける努力を続けている人たちがいる。
猫も人も、命ある限り、互いを慈しみ、支え合う。
本当に大切なことは、河口に流れ着いた小石のようにシンプルであることを、僕はこの映画から教えてもらった。
東京の最下流で生き抜く者たちが、決して手放すことなく、ともに守り続けた微かな光。
映画が捉えたその光は、スクリーンに確かな輪郭を刻み、この世界を照らす希望となるだろう。

山田徹映画作家
捨て猫も、ホームレスも、小西夫妻は、傍観せず、見捨てない。
歩み寄れば、コミュニケーションが始まり、情が芽生え、信頼し合える友となる。
人間も猫も同じ。
助け合うことで生まれる絆は尊い。
無関心でいないこと。そのことを、映画に出てくる「捨てない人たち」が教えてくれる。

監督•撮影編集•製作村上浩康
映画監督。1966年宮城県仙台市生まれ。
2012年『流 ながれ』にて文部科学大臣賞。 
2019年多摩川河口干潟を舞台にした連作東京干潟』『蟹の惑星で新藤兼人賞金賞、文化記録映画優秀賞、門真国際映画祭最優秀ドキュメンタリ―作品賞、座・高円寺ドキュメンタリ―フェスティバルコンペティション部門大賞、キネマ旬報文化映画ベスト・テン入賞など。
<その他の作品>
小さな学校(2012年) 
無名碑 MONUMENT(2016年) 
藤野村歌舞伎(2019年)

整音:河村大(スタジオ・アーム)
タイトル:岩渕俊彦(紙町銅板画工房)
イラスト(HP使用) : 結城明宏

宣伝美術鯰江光二
宣伝協力きろくびと
2022年/日本/91分


©EIGA no MURA
お問い合わせ

タイトルとURLをコピーしました